淀川長治のように本を語るなら

2023年11月21日のニュースレター
彗星ブッククラブ 2023.11.22
誰でも

皆さんこんにちは、森 大那です。
私の経営する合同会社彗星通商は、
新サービス『彗星ブッククラブ』を2023年11月1日に開始しました。

このニュースレターでは、以下の2種類の情報をまとめていきます。

  • サブスクサービス『彗星ブッククラブ』の最新情報本の著者インタビュー動画情報、読書会レポート、ウェブサイトアップデートのお知らせ

  • YouTube&Twitterで配信している話題それぞれのアカウントで発信した内容のまとめと補足

本から刺激されるクリエイターから、隙間時間に読書を楽しむ本好きまで、
読書を愛する人に、きっと参考になるはずです。

目次

  • 一行まとめ

  • 利用ガイド

  • メンテナンス情報

  • インタビュー情報

  • 読書会情報

  • YouTube&Twitterまとめ

一行まとめ

利用ガイド

彗星ブッククラブでは、ロゴデザインをあしらった特注封筒で本をお送りしています。

封筒の内側にはプチプチ緩衝材が貼られており、耐水・耐衝撃仕様となっています。
「このロゴの入ったトートバッグがあればいいのに」と言っていただけるほど、ユーザーの皆様に気に入っていただけたようで、とても嬉しいです。

ところでこの封筒、ご注文内容によっては、お送りできない場合があります。
ご注文いただいた本の数が2冊以上で、なおかつ、この封筒に入れた場合に本へのダメージが予想される場合です。

例えば、本を3冊購入したとします。
そうなると、この封筒には入りません。無理をして入れると、耐久性が怪しくなることでしょう。
次に、¥1,800の本を2冊購入したと考えます。
それほど厚くない本であれば、2冊を並べて入れられるのですが、それぞれの本の厚さに差があると、封筒の柔らかさが仇となり、移動中に薄い本が厚い本のページに分け入り、到着するころにはページが折れている可能性があります。

そのため、組み合わせによっては、(2冊であれば)レターパックプラス、もしくは箱での郵送になる場合もございます。
この判断は運営の発送担当者が個別に判断いたします、ご了承ください。

(封筒をなるべく多くの人の手にお渡ししたいので、11月は特別に、レターパックプラスにもこの封筒を入れています。)

ちなみに、ご注文合計金額が¥5,ooo以上の場合、送料が無料になります。

メンテナンス情報

現在、郵送には日本郵便のゆうパケットを利用しています。
12月1日からは、郵送方法をクリックポストに変更するため、送料が¥100以上安くなります。
ゆうパケットとクリックポスト、どちらも厚さの限界が3mmであるため、分厚い本の場合には安くはなりません。それぞれの本の詳細ページに送料が掲載されていますので、気になる場合にはそれぞれの書籍詳細ページの表記をご覧ください。

インタビュー情報

12月の5冊は次の通り。

  • 『いい子のあくび』高瀬隼子

  • 『この夏の星を見る』辻村深月

  • 『近畿地方のある場所について』背筋

  • 『照子と瑠衣』井上荒野

  • 『列』中村文則

現在、このうちお一人に、インタビューを引き受けていただいています。
私が多忙すぎて進み具合がローペースになっていますが、思わず「なるほど」と唸る回答を頂戴しました。
どなたのインタビューなのか……来週には映像が公開できるはずです。

読書会情報

ついに今週、彗星ブッククラブ最初の読書会が開催されます!
11月25日は、皆川博子『風配図』読書会。20時からスタートです。
作品を自由に読み取り、魅力を一緒に探っていきましょう。
『風配図』読書会は現在3名が参加予定。読んでいなくても参加できるので、まだまだ参加予約を募集しています。

なお、上記のZoom読書会とは趣向が違いますが、Twitterスペース上で配信した、パレスチナを代表する作家カナファニーの『ハイファに戻って/太陽の男たち』読書会は、以下のリンク先で聴けるほか、明日23日(木)からはYouTubeでお聴きいただけます。

YouTube&Twitterまとめ

遅くなってしまいましたが、11月の「今月の5冊」の読みどころを紹介する動画をYouTubeチャンネル『彗星読書倶楽部』に公開しました。

収録時に念頭にあったのは、かつて日本のテレビに「洋画番組」があった頃、映画の前と後に映画解説者がその映画について語るコーナーがありました。

私などよりよく知っている人はたくさんいるでしょう。
淀川長治の晩年を見た微かな記憶しかない私は、それを本でやってみたい、と考えます。

優れた文化には、必ず、「語る役割」の人がいます。
名解説や名言を生む必要はないのです。
ただ、人並み以上に熱中し、人並み以上によく舌が回り、不必要なほど言語化してしまう役割を担う人がいれば、その文化は盤石になります。

よく知られた例ですが、小説家の谷崎潤一郎がエッセイ『陰翳礼讃』で、薄暗い日本家屋の中で羊羹を食べると、安価な羊羹であっても美味しく感じる、そういうものだ、と書いている箇所がありますが、これはどんな領域にも当てはまります。
自分の味覚では「そんなに美味しいか?」と思っても、横で「美味い美味い、ここが良い」と言っている人がいると、当初の印象が少し覆り、段々美味しく感じてくるものです。

スポーツ観戦やレース観戦には実況解説があるし、音楽も演奏(再生)してもらいながら解説を聞くと面白いものです。
しかし、これを本でやるのは至難の業です。
まだ内容を知らない人に、「ここがこう良いんだよ、ほらここ、こうなってる」と語るのは、卓抜な発想力が必要になります。

おそらくこれを非常にうまくやったのが、本邦の(昭和の)テレビに毎週映っていた、映画解説者だったのです。

もちろん、淀川長治や水野晴郎ほどのケレン味は、私には出せないのですが、「本についていつも語ってるヤツがいるよなあ」と多くの人に認知してもらえたらと思います。

「今月の5冊」紹介動画は、毎月配信しますので、彗星読書倶楽部チャンネルを登録して最新情報をご覧ください↓

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次回のニュースレターは、11月29日21時に配信です。

最新情報は、彗星ブッククラブTwitterアカウントもしくは彗星ブッククラブのお知らせ欄からご覧ください。

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