本を読みたいと思う時、その人は本に選ばれている
皆さんこんにちは、森 大那です。合同会社彗星通商は、新サービス『彗星ブッククラブ』を2023年11月1日に開始しました。
このニュースレターでは、以下の2種類の情報をまとめていきます。
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サブスクサービス『彗星ブッククラブ』の最新情報本の著者インタビュー動画情報、読書会レポート、ウェブサイトアップデートのお知らせ
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YouTube&Twitterで配信している話題それぞれのアカウントで発信した内容のまとめと補足
本から刺激されるクリエイターから、隙間時間に読書を楽しむ本好きまで、読書を愛する人に、きっと参考になるはずです。
目次
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一行まとめ
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利用ガイド
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メンテナンス情報
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インタビュー情報
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読書会情報
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YouTube&Twitterまとめ
一行まとめ
本を読みたいと思う時、その人は本に選ばれている。
(詳しくは後ほど)
利用ガイド

2024年1月の5冊、もうご覧いただけました?
ベテラン作家のエッセイ集(堀江敏幸『中継地にて』)&急逝した不世出の小説家の最後の長篇小説(津原泰水『夢分けの船』)、
そして新人作家の新作が2本(小泉綾子の文藝賞受賞作『無敵の犬の夜』・永井みみ『ジョニ黒』)と、
フレッシュさと円熟さをどちらも重視する採用結果となりました。
ノンフィクション枠に選出されたのは、
ルイーズ・ボランド『英国本屋めぐり 本と本を愛する人に出会う旅 』。
著者は文芸出版社を立ち上げながら、イギリスの本屋を巡り「本屋の擁護者」を標榜するライターでもあります。
翻訳したユウコ・ペリーさんは、2021年に出版された本書を日本語訳したいと構想しつつ、時勢からスムーズには実現せず、クラウドファンディングによって翻訳が実現しました。
本書はすでに本屋好きの間では早くから話題になっており、先月初頭には売り切れ店も出たという情報が私の元に寄せられました。
今、日本国内では本屋の激減が止まりません。
香港・台湾・欧米圏の情報を集めている限りで判断するなら、これが日本だけの現象でないことは明らかです。
書物を売ることを、いかに産業として成り立たせるか?
その答えとして『彗星ブッククラブ』は始動したわけですが、私は現在、この本からさまざまなヒントを得て、考えている最中です。
その結果の一端は、きっと今後のニュースレターでもお伝えできるでしょう。
メンテナンス情報
ウェブサイトに新機能を追加するため、今週、3時間のみメンテナンスを行います。
メンテナンス中はサイトをご利用いただけません。
ご迷惑をお掛けいたしますがご了承ください。
メンテナンス日時は
12/14(木) 15:00~18:00
となります。
今回のメンテナンスにより、
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読書会予約の際に参加者のプロフィールが閲覧可能になる
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「過去の本を探す」ページで毎月の本の一覧が画像で表示される
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「映像ラリブラリ」ページの「先月の動画」「新着動画」に同じ動画が掲載されるミスの修正
上記3点が実現します。
インタビュー情報
新しいインタビューは今週木曜日に収録予定。
来週火曜日19日に公開予定です。
読書会情報

現在最も予約数の多い読書会は、『近畿地方のある場所について』読書会です。
ホラーは人気ジャンルですが、こうして自分が本屋になった今、改めてこのジャンルの強さを思い知らされています。
今年特に話題になったホラー作品、どんな感想が聞けるかとても楽しみです。
YouTube&Twitterまとめ
11月13日〜17日、Twitterスペース上で5夜連続ライブ配信した、パレスチナ作家カナファーニーの読書会の様子を、YouTube上でも公開しました。
無編集ですので、聞き取りづらいところもあるはずですが、今読むべき本として推薦し続けている短篇集『ハイファに戻って/太陽の男たち』を、収録作品全作ご紹介していま
特に、表題作「ハイファに戻って」のクライマックスで交わされる会話は、今日のイスラエル-パレスチナ間の状況を読み解くために大切なもので、確か第4夜か第5夜で「究極の会話」と表現した記憶がありますが、
この、一度読んだら生涯忘れがたい言葉に出会えることこそ読書の収穫であり、
それを語り、人に伝えられることこそ、読書会がになう文化的な価値だと再認識しました。
この読書会は、第1夜・第5夜のゲストであるこんちくさんとの会話を除くと、私一人で喋っているので、厳密には世の中でいう読書会ではありませんが、
こんなふうに本を語る、まだ読んでいない人、過去に読んだことがある人に向かって語る、その情熱は、複数人で語り合う実際の読書会に常にあるものです。
そして今回はもうひとつ。

本を読みたい、と思う時、その人は、本を選んだだけではありません。
その人は、本に選ばれています。↓

これは全く大袈裟な言い方ではありません。
表紙、タイトルの響き、口コミ……本が発するあらゆる情報は、「この本はいつでも新たな読者を求めている」というメッセージです。
それが届いているなら、その人は、もうすでに本に選ばれている、求められているのです。↓

彗星ブッククラブでは、現代の注目すべき小説やエッセイを厳選、毎月5種類取り揃え、販売しています。
ここから新たな世界を覗いてみてください。
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偶然ではありません。それは、知らない世界に触れようとする精神が、書物から読者へ流入し、受け継がれた証拠です。
本に選ばれている。自分が(読書という行為を)選んでいるのではなく、本に誘われて、その結果、本を手に取っている。
もしかしたら読者の皆さんの中には、そんな気持ちを抱いた人もいるかもしれません。
もしその経験があるとしたら、その感覚は当たっています。
出版社は、自社の本を一人でも多くの読者の手に渡らせるため、装幀(ブックデザイン)に時間をかけます。
そうして外見ができ、また、中身であるタイトルや本文の魅力も相まって、本は常に、読者にアピールをしています。
そうして、良質な本は、別の、新しい良質な本への入口になることが頻繁にあります。
彗星ブッククラブの解説動画でも、サイト内で取り扱う本だけではなく、その作品に関連する本を紹介するようにしています。
本は、独りではいられません。
その背後には、作品に影響を与えたたくさんの本がある。
彗星ブッククラブでは、まるで野菜やフルーツや鮮魚を売るように、その時々でなるべく良質な・新鮮な書物を選び、解説・販売しています。
この売り方が世の中に受け入れられるようになるまでは時間がかかりそうですが、新たな表現世界の入り口として、彗星ブッククラブをご活用ください。
彗星ブッククラブは月額¥1,980でご利用いただけます。本を購入した翌月は、月額が¥1,780となります。
次回のニュースレターは、12月19日21時に配信です。
最新情報は、彗星ブッククラブTwitterアカウントもしくは彗星ブッククラブのお知らせ欄からご覧ください。
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