ほとんど理想的なテキストベースの読書会とは……?
注:今回の内容は、本来12月19日に配信されるはずの内容でしたが、何らかの理由で当日21時の配信設定が取り消され、配信されていませんでした。そこで、12月26日号と合わせて本日配信します。
皆さんこんにちは、森 大那です。合同会社彗星通商は、新サービス『彗星ブッククラブ』を2023年11月1日に開始しました。
このニュースレターでは、以下の2種類の情報をまとめていきます。
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サブスクサービス『彗星ブッククラブ』の最新情報本の著者インタビュー動画情報、読書会レポート、ウェブサイトアップデートのお知らせ
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YouTube&Twitterで配信している話題、それぞれのアカウントで発信した内容のまとめと補足
本から刺激されるクリエイターから、隙間時間に読書を楽しむ本好きまで、読書を愛する人に、きっと参考になるはずです。
目次
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利用ガイド
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メンテナンス情報
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インタビュー情報
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読書会情報
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YouTube&Twitterまとめ
利用ガイド
今月の5冊に採用した、背筋『近畿地方のある場所について』は、おかげさまで完売となりました。
メンテナンス情報
12月14日に緊急メンテナンスを行いました。
追加された機能と修正点は、
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読書会予約の際に参加者のプロフィールが閲覧可能になる
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「過去の本を探す」ページで毎月の本の一覧が画像で表示される
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「映像ラリブラリ」ページの「先月の動画」「新着動画」に同じ動画が掲載されるミスの修正
以上の3点です。
「過去の本を探す」は、これまで検索機能しかなかったのですが、これでは不便なため、一目で分かるようにしました。

また、予約前に、読書会の参加者のニックネームとプロフィールを見られる仕様にしました。

インタビュー情報
新作インタビューは本日配信予定でしたが、編集に時間がかかっている影響で、配信までもう数日お時間をいただくこととなりました。ご了承ください。
読書会情報

来週は、いよいよ12月の読書会週間です。
読んだ人も、読んでいない人も、年末の読書会に是非ご参加ください。
YouTube&Twitterまとめ
本題の前にちょっとお知らせです。
1月2日、YouTube『彗星読書倶楽部』チャンネルにて、普段は有料メンバーシップのみで公開している文学講座「彗星読書ゼミ」シリーズのうち1本を、24時間限定無料公開します。

2024年1月2日、恒例の完全版動画限定公開を行います。
0:00から23:59まで、以下の動画の完全版をご視聴いたいだけます。
メンバーシップ向けの文学講義をお楽しみください。
【完全版】江戸川乱歩「D坂の殺人事件」講義【彗星読書ゼミ】
youtu.be/0j5Vh7DTHBw
これまで数回、無料公開日を設けてきましたが、三島由紀夫『仮面の告白』、谷崎潤一郎『春琴抄』に続き、今回は江戸川乱歩の名作「D坂の殺人事件」を1時間近く解説した人気回を公開します。
面白いと思った方は、ぜひ『彗星読書倶楽部 クラブメンバーシップ』にご参加ください。
彗星ブッククラブとは違う有料メンバーシップですが、40時間を超える文学講義動画と、本好きのメンバー同士の交流をDiscord上でお楽しみいただけます。
そしてお知らせをもう一つ。
吉祥寺のギャラリー・小間物ブランド『霧とリボン』さまの展示に、新しい文章を寄稿しました。
吉祥寺店舗の終幕にあたり、それに相応しい文章に仕上げました。
小説とも言えるし、エッセイとも言えますが、あいだをとって「散文」と呼ぶべきかもしれません。

|霧とリボン企画展
|#最終幕_菫色の小部屋
実店舗での展覧会開催
(完全予約制|満枠)と共に
エッセイをオンライン配信
|12月23日〜オンライン配信
|MAUVE CABINET(note)より
|note.com/kiri_to_ribbon/
*
|森 大那
|菫色集…
この文章は今月末、霧とリボンさまのnote上で全文公開されます。
(会場で販売された特製コフレには、この文章がアンカット製本で封入されていますが、こちらは完売となりました。)
ここからが本題です。
ネット上で今いちばん熱い、本のレビューがコンスタントに投稿されている場所は、AmazonでもTwitterでもInstagramでもなく、YouTubeかもしれません。
Amazonのレビューは昔から、玉石混交といえども玉少なくして石多し、であるとは言われてきました。
Twitterは熱心で情報通な読み手が多く、本の著者もアカウントを持っていることが多いSNSです。
InstagramはTwitterに比べればライトな読者が多いプラットフォーム。海外の読書(家)事情を把握するにも見事な検索性を発揮してくれます。インスタのおかげでどれほど日本を除く東アジア地域の読書傾向がわかったことか!
しかし、もっともっと熱い読者が集まっている場所があります。
YouTubeです。
こちらは人気チャンネル「* e m m i e *」のemma(3日〜4日に一度30分前後の動画を配信していて心配になる)が、2021年に投稿し、現在220万回再生されている「I asked 1,000 people what their favourite book is 👀 here are the top 20 novels!」という動画。
現在、4,761件のコメントがついていて、どれも熱心な小説読みたちが書き込んでいます。
コメントを一部見てみましょう。

このリストの中に『風と共に去りぬ』が入っていないのは理解し難い、という声。

ドストエフスキー大好きマンの熱いコメント。

エッセイかと思うほど『ジェーン・エア』について書いてくれている大学生。

オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』は年寄りからの評価が微妙だが20代からは愛されている、という世代論を指摘する人。
視聴者数が英語圏ユーザーと日本語圏ユーザーでは段違いとはいえ、この規模には憧れます。
どの作品がどれほど読まれているのか、そこからどんな感想が出てくるのか、これほどナマの情報が集まる場所は他にないでしょう。ほとんど理想的な、テキストベースの読書会と言えます。
読者が熱心にコメントする、というのは、日本のネット空間ではなかなか起こらないことなので、これから彗星ブランドが変えていかなければならないところです。
それにしても、なぜ日本のネット空間(特にYouTubeコメント欄)では、emmaのチャンネルのようなコメントを見かけにくいのか……?
その分析結果はもう数回後のニュースレターでお伝えすることにしましょう。
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彗星ブッククラブは月額¥1,980でご利用いただけます。本を購入した翌月は、月額が¥1,780となります。
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次回のニュースレターは、12月26日21時に配信です。
最新情報は、彗星ブッククラブTwitterアカウントもしくは彗星ブッククラブのお知らせ欄からご覧ください。
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