文学のベテランと新鋭&2月は文庫特集
皆さんこんにちは、森 大那です。合同会社彗星通商は、21世紀にふさわしい最高の読書体験を創造するため、【オールインワンの読書体験】を提供する新サービス『彗星ブッククラブ』を2023年11月1日に開始しました。
このニュースレターでは、以下の2種類の情報をまとめていきます。
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サブスクサービス『彗星ブッククラブ』の最新情報本の著者インタビュー動画情報、読書会レポート、ウェブサイトアップデートのお知らせ
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YouTube&Twitterで配信している話題、それぞれのアカウントで発信した内容のまとめと補足
本から刺激されるクリエイターから、隙間時間に読書を楽しむ本好きまで、読書を愛する人に、きっと参考になるはずです。
目次
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利用ガイド
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メンテナンス情報(無し)
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インタビュー情報
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読書会情報
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YouTube&Twitterまとめ
利用ガイド
今週は、クレジットカード変更について。
現在、彗星ブッククラブの料金決済方法はクレジットカードのみとなっております。
今年2024年の下半期には、そのほかの決済方法(銀行振込、コンビニ払い、モバイル決済など)の導入を計画していますが、正確な導入時期はまだ未定、会員の皆さまのご希望を聞けたらと思います。
クレジットカード以外の決済方法のご希望がございましたら、今回のコメント欄にお声をお寄せください。
ところで、決済用のクレジットカードを変更したい場合は、どこで登録し直せばいいのか?
年末にお問い合わせいただきました。
クレジットカードの変更は、【マイページ→購入履歴→お支払い情報の変更】からご登録いただけます。

「お支払い情報の変更」がリンクになっています
カード情報入力画面は、ブッククラブのサイト上ではなく、決済システムStripeの画面となります。
カードを紛失して再発行した時や、引き落としができなくなってしまった時など、こちらからお手続きください。
メンテナンス情報(無し)
インタビュー情報

今月1月のインタビューは、河出書房新社より『無敵の犬の夜』を刊行された、小泉綾子さんです。
各書店で推しに推されている本書。
すぐに読み切れるボリューム感(ページ数が150ページほど)も気軽に手に取れる要因ですが、最後まで退屈させないヒリヒリしたスリルが読者を釘付けにします。
北九州に生まれ育った少年・界は、不愉快な日常から抜け出させてくれた年上の高校生「橘さん」に魅了される。
それ以来、界の生活は大きく変わり始めるが、橘さんが起こしたトラブルが、界を次第に追い詰めてゆく。
解説動画はすでに配信中、明日11日には追加解説も配信します。
今回、作者の小泉さんにうかがったのは、次の7点です。
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文藝賞を受賞し、単行本が刊行された今、作者である小泉さんご自身は、本作のタイトル『無敵の犬の夜』に、どのような意味が込められている、もしくは、読み取れると思われますか?
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彗星ブッククラブでは、「今月の5冊」を選ぶために選書委員から意見を募っています。『無敵の犬の夜』は、落ちこぼれの少年の焦燥感、カリスマとの出会い、直接的暴力による己の力の自覚という点で、大江健三郎の小説、特に彼の短篇「セブンティーン」を思わせるという声がありました。本作の構想にあたり、何らかの意味で意識された作品はありましたか?
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共通語(標準語)で地の文が書かれることが暗黙の了解となっている「小説」に、いかに方言を導入するか、読書会でたびたび話題になります。本作では一人称の地の文に、共通語と北九州方言が使われていますが、どのように使い分けられていますか? また、使い分けた理由をお聞かせください。
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上の質問とも関わりそうですが、地方から「東京」をいかに描くか、という点も読書会でよく耳にする話題です。作中では、登場人物が抱く東京への憧れや嫌悪が描かれています。小泉さんご自身にとって、東京とは、いかなる場所と言えるでしょうか?
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単行本126ページは、112ページと並んで、作中のひとつのピークと言えそうです。そこでは「夢の見方を知らんけん。」という独白があります。(夢を持つことが人にとって最良の道かどうかはさておき、)夢の見方を知らない人が、夢を見られるようになるには、どうすればよいと思われますか?
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同じく126ページで言及される、界が持っている夢とは何だったか、作中では言及されていないように思われます。小泉さんご自身は、界の夢とはどんなものだったとご想像されますか?
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「自己実現」という言葉がありますが、終盤に自分が求めるものに気付いた様子で、全身にみなぎる力を認識した界は、自己実現(の第一歩)に至ったようにも見えます。作者として、よりも、1人の読者としての小泉さんは、このラストシーンで、界は何に到達したのだと思われますか?
どんなご回答をお寄せくださったのか、どうぞ楽しみにお待ちください。
インタビュー動画は来週公開予定です。
なお、このインタビューは今月の第1弾。
第2弾はもうしばらくお待ちください。
読書会情報

今月の5冊のスケジュールはこちら。
2月の本の読書会スケジュールは、発表までもう少しお待ちください。
YouTube&Twitterまとめ
このパートの改稿のため、ニュースレター配信を急遽1日ずらしました。
YouTubeコメント欄の研究は来週に延期し、2月と3月のラインナップをご紹介します。

・谷川俊太郎『二十億光年の孤独』
・寺山修司『花嫁化鳥』
・向田邦子『眠る盃』
・スタインベック『スタインベック短編集』
・ポール・オースター編『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
2月も良質な本と読書体験をお届けします。
suiseibookclub.com/recommend?sour… 彗星ブッククラブ 国内最高レベルかつ分かりやすいオンライン文学講座と、全国の読書好きとの交流をお楽しみいただける、オンラインコミュニティで suiseibookclub.com
今月1月は、堀江敏幸・津原泰水というベテランの2人に、永井みみ・小泉綾子という新鋭2人が並ぶ胸熱セレクトとなりました。
こうして読み比べると、すでに揺るぎないスタイルを確立した前者に対し、まだまだ実験的だったり、言葉のエネルギーの放散が止まらない後者と、とてもバランスのいい品揃えです。
2月は文庫特集。
本来、彗星ブッククラブの選書基準には「なるべく過去6ヶ月間に刊行された文芸書」というものがあるのですが、この基準は厳守されるものとは位置付けていません。
会員さまのリクエストがあれば、基準に該当しない本も積極的に取り入れたいと思います。
文庫特集が企画されたのは、「過去の名作も扱ってほしい」というご要望がサービスローンチ以前から多かったことがいちばんの理由です。
旬の良質な書籍を会員の皆さまにお届けするとはいえ、読書会&YouTubeチャンネルである「彗星読書倶楽部」の活動から発展的に生まれた彗星ブッククラブは、カノン=過去の名作を通して解説してゆくという要素が色濃く現れています。
「森さんには現代の作品だけでなく、彗星ブッククラブ上でも名作を扱ってほしい」という声は何人もの方から寄せられていました。
また、もう一つ理由があります。2月は本が売れない時期でもあるからです。
1年で最も本が売れるのは、12月と1月。ホリデーシーズン・年末年始で本を読みたいと思う人が一挙に増加します。
そのあとが3月・4月。新学期&社会人の学習意欲が大きく高まる時期です。
しかし、その2つに挟まれている2月は、一般的に本が売れない時期。
それでも、良質な本を手に取っていただきたいという思いは変わりません。
そこで、これこそはと胸を張って推薦する文庫本を、この2月に採用することとしました。
・谷川俊太郎『二十億光年の孤独』
・寺山修司『花嫁化鳥』
・向田邦子『眠る盃』
・スタインベック『スタインベック短編集』
・ポール・オースター編『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
その内容は追々お伝えしますが、この5冊は、解説がなくてもクオリティにうなる絶品。
さらに、解説動画もご覧いただければ、それぞれの本が刊行される前後の歴史的な動向、文化潮流を踏まえながら、本の内容をお楽しみいただけます。
さらに今回は、3月の5冊も発表します。
・北沢陶『をんごく』
・河﨑秋子『ともぐい』
・オスタップ・スリヴィンスキー作/ロバート・キャンベル訳著『戦争語彙集』
・谷川俊太郎 ブレイディみかこ『その世とこの世』
・田中有芽子『私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない』
3月も最高の布陣となりました。
長編小説『をんごく』『ともぐい』はどちらも稀に見る絶品ですが(どうぞ他の小説に時間を割けなくても、この2冊には時間を割いてください)、
特に、ノンフィクション作品がいつもより多く2つ(『戦争語彙集』『その世とこの世』)、そして初めて短歌集を選出しました(『私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない』)。
今月はもちろん、2月・3月も、最高の読書体験をご用意して、ご視聴・ご注文・読書会へのご参加をお待ちしております。
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彗星ブッククラブは月額¥1,980でご利用いただけます。
本を購入した翌月は、月額が¥1,780となります。
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次回のニュースレターは、1月16日21時に配信です。
最新情報は、彗星ブッククラブTwitterアカウントもしくは彗星ブッククラブのお知らせ欄からご覧ください。
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