読書会のデモンストレーションを増やします
皆さんこんにちは、森 大那です。
私の経営する合同会社彗星通商は、
新サービス『彗星ブッククラブ』を2023年11月1日に開始します。
このニュースレターでは、以下の2種類の情報をまとめていきます。
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サブスクサービス『彗星ブッククラブ』の最新情報本の著者インタビュー動画情報、読書会レポート、ウェブサイトアップデートのお知らせ
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YouTube&Twitterで配信している話題それぞれのアカウントで発信した内容のまとめと補足
本から刺激されるクリエイターから、隙間時間に読書を楽しむ本好きまで、
読書を愛する人にはきっと参考になるはずです。
目次
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一行まとめ
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利用ガイド
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メンテナンス情報
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インタビュー情報
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読書会情報
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YouTube&Twitterまとめ
一行まとめ
今後、読書会、特にオンラインでの読書会のデモンストレーションを行い、誰でも視聴できるようにしていきます。
(詳細)
利用ガイド

彗星ブッククラブでは、出版社が公開している本の紹介文に加えて、運営側(現在のところ私)が用意した紹介文を書き加えています。
毎月5冊だけ販売するからには、「この本を多くの人に読んでほしい」と考える相応の理由があります。
そこで、この運営の紹介文では、本の選定理由=評価したポイントをお伝えしています。
ここにはメンバー向けに配信している解説動画・インタビュー動画の内容も一部記載していますので、
まだ入会していない方も、ぜひこの部分を参考に、入会をご検討ください。
メンテナンス情報

マイページログイン直後の画面
マイページへのログイン直後、「今月の5冊」「来月の5冊」が表示される仕様となっていますが、それぞれの本を選択してもトップページに遷移してしまう状態になっていました。
11月5日に修正し、それぞれの本の書籍詳細ページに遷移できるよう修正しました。
インタビュー情報
2023年11月のインタビュー、計4名の著者・編者の皆様にご協力いただきました。
そして告知段階で最も反響が大きかったのは、『風配図』の著者・皆川博子さんへのインタビューでした。
彼女は1930年生まれ、デビューから50年以上を経過してもなお小説連載を続けており、現実と幻想が混濁する高度な文章技術と、そうありながらも読者の心を掴んで離さない娯楽性が両立する、現代日本最高峰の作家の一人。
特に、イラストレーター・佳嶋がカバーデザインを手がけた『開かせていただき光栄です』を刊行した2011年ごろからは、若い読者を急激に獲得しています。
配信中のインタビュー映像では、『風配図』がシリーズものとして構想され、現在『文藝』(河出書房新社)で連載中の第2作『ジンタルス』に加え、第3弾の計画もあることが語られています。
皆川さんは、映像には出演されないポリシーをお持ちですので、メールでインタビューし、動画内では私が代読するという形を取っています。
私からの質問は、次の5つです。
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普段、本を出版される時、著者である皆川さんご自身は、装幀・デザイン面にはどのようなご希望をお持ちでしょうか。また、今回の『風配図』では、どのようなご希望を出されたのでしょうか。『風配図』のブックデザインの感想も含め、お聞きしたいです。
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週刊文春7月6日号のインタビューにて、『風配図』の着想源は小林秀雄訳『ランボオ詩集』の「酩酊船」であったと知りました。これまでたびたび、小林訳ランボーを推薦されていた皆川さんですが、あらためて、皆川さんにとっての小林訳ランボーとはどのような存在か、教えてください。また、『風配図』が完成した今、「酩酊船」について、どのように感じていらっしゃいますか。どのように読まれますか。
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ハンザ同盟やヴァイキングの研究書が近年多数刊行され、本書の参考資料となっています。皆川さんは、調査が必要なひとつの作品を書き始めるまでに、どれほどの資料をお読みになりますか。(山のように、かとは思いますが、例えば、物語のためのイマジネーションが駆動するまではずっと読み続ける、というお答えもあり得るのではと想像します。)また、執筆途中で資料を読むと、当初の構想が崩れる可能性もありますが、設定が固まり、登場人物が躍動し始めたあとも、資料には目を通されますか。
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普段使いの執筆道具を教えてください。キーボード、ペン、ノート……もっとも手に馴染んだ道具など、ありますでしょうか。
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小説家・皆川博子にとって、揺るぎなく信じるものはありますか。あるとしたら、それは何でしょうか。
お答えの中には、これまでエッセイで語られてこなかった新事実も含まれています。
(ご本人からは大袈裟と言われるかもしれませんが)
一人の読者としても、一人の創作者としても、彗星ブッククラブの運営者としても、生涯忘れがたい言葉がいくつも込められていたと感じます。
12月の5冊のインタビューと解説動画は、現在制作中。
インタビューは、12月中の公開となるかもしれません。ご了承ください。
読書会情報

読書会情報を画像でまとめました。
予想される参加人数を考え、今月は各回を1時間としています。

読書会は、各書籍ページの「読書会を予約する」ボタンからご予約ください。
『文豪たちの関東大震災』読書会は、編集された児玉千尋さんが参加される予定です。
みなさん緊張せずに「とりあえず行ってみるか」くらいの気持ちでご参加いただけたら……
とは思いつつ、そんなにうまくはいかないものです。
会員の皆さんの意見を取り入れつつ、読書会のスタイルを、より参加しやすいものへ、より楽しめるものへと変化させていきたいと思います。
そこで、
「こんな読書会だったら参加してみたい」というご意見がございましたら、是非お寄せください。
運営チームが気付けない視点が、まだまだたくさんあるはずと考えています。
(彗星ブッククラブのZoom読書会の録画は、現在のところ、しない方針です。
読書会に慣れない人にとっては、録画されていると思うだけで参加を躊躇したり、過度に緊張してしまうことが予想されますので、
なるべく気楽にご参加いただくため、当面は録画は致しません。)
今夜のニュースレターではコメント欄を開放しますので、
ブラウザでご覧になっている方はコメント欄へ、
メールでお読みの方は記入してご返信ください。
YouTube&Twitterまとめ
今後、読書会、特にオンラインでの読書会のデモンストレーションを行い、誰でも視聴できるようにしていきます。
読書会は世界的なムーブメントとして拡がっているとはいえ、
まだその内容のイメージができない、
ある程度はイメージできても参加するには緊張する、
そんな人もたくさんいることと思います。
普段、どんなふうに読書会が開催され、何が話されているのか、
その実例を体験していただけたらと思います。
その最も早いものは、11月13日(月)、Twitterスペース(音声でのライブ配信機能)を使った、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』読書会です。
読書会は、11月13日(月)〜17日(金)の22:00~23:00配信。
五夜連続での配信です。

これは旧版ハードカバー。現在は河出文庫から刊行中。
今年10月に始まった、イスラエル・パレスチナ間の出来事を、戦争と呼ぶか、虐殺と呼ぶか、(イスラエル側からパレスチナへの)ホロコーストと呼ぶか、言い方については、まだ衆目の一致するところではありません。
ただ、私の立場でできることは、パレスチナの人々から奪われてきた言葉を、なるべく多くの人に伝えることです。
カナファーニーの作品集である本書は、この時勢を差し引いても、
文学作品として非常に良質なものです。
私がこの本を推すのは、もちろん時勢もありますが、文学作品として優れているからです。
その稀有な文章力、稀有な想像力は、読者の予想を超えた世界の一面(そして何十年間も続いている世界の一面)を伝え、新たに出会う読者を青ざめさせるでしょう。
本書は、河出文庫から刊行されていたのですが、ここ数年、在庫切れでした。
しかし、河出書房新社が重版中。
先日電話で尋ねたところ、早ければ13日から始まる週で店頭に並ぶスケジュールであるとのことでした。
この本の詳細はぜひこちらのリンクからご覧ください↓
この読書会は、読書会といいつつ、彗星ブッククラブで開催する読書会とはちょっと違います。
13日の第1夜では、アラビア文学に詳しいフォロワーのこんちくさんにスピーカー(スペース上での発言権を持つ人)としてご参加いただき、
パレスチナ問題やカナファーニーについて私と一緒に語り合いますが、
その後の4回は私がひとりで収録作について話す、
もしくは、飛び入りでスピーカー参加してくださる方がいれば、その人と一緒に話す予定です。
趣旨がこういったものなので、普段よりかなりシリアスな内容ではありますが、とはいえ、
「読書会って、こんなふうに話せばいいのか」
という空気感は掴めるでしょう。
なお、この全5回の配信は、録音し、YouTubeでもノーカットで配信予定です。
Twitterユーザーでない方も、YouTubeでお聴きいただけます。
今月中には、Zoom読書会のデモンストレーションもYouTube上で公開予定です。
もしかすると、市川沙央『ハンチバック』の読書会になるかも……?
そちらも楽しみにお待ちください。
次回のニュースレターは、11月14日21時に配信です。
最新情報は、
彗星ブッククラブTwitterアカウント
もしくは
彗星ブッククラブのお知らせ欄からご覧ください。
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